アメリカ合衆国とカナダのあいだにある、ナイアガラの滝を見に行きたいと思い、ひとりでツアーに参加しました。ニューヨークからバスで8時間、現地で一泊して帰ってくるというものです。個人で行こうと思うと、ナイアガラの滝まではとても遠く、公共交通機関があまりよくないし、ホテルのシングルルームもとても高いのです。ツアーの参加者は、新婚旅行とか家族旅行のひとたちがほとんどで、ひとりで参加したのは私だけでした。で
我が家のおすすめツアー... の続きを読む
〈さくら〉はここから近代化された電化路線に別れを告げて、長崎本線を九州の西の果て、長崎・佐世保へ向かう。いよいよ未電化区間の王者D51形ディーゼル機の登場である。D51形572号機、カラフルな凸形車体が南国の陽射しに映える重連総括御装置付きの新鋭機だ。交流電機からディーゼル機関車へ、九州の呼即を担う両雄のバトンタッチは5分で完了した。駅構内に隣接する機関区では、交流電機を取り囲むようにして蒸気機関
鳥栖〜肥前山口D51形572号機... の続きを読む
島根県松江市の玉造温泉に、玉作湯神社が鎮座している。天平五年(七三三)に成立した『出雲国風土記』意宇郡の条にみえる、「玉造湯の社」に比定される温泉の神である。わが国では、古くから温泉には病を癒やし、身体を正常な状態に戻す力があると認識されていた。そしてこのような温泉を、人びとは神の霊験として理解し、社を創設した。玉造の湯は、古代には「神の湯」とよばれていた。その理由を、『出雲国風土記』は「ひとたび
神の湯−玉造温泉... の続きを読む
温泉は地中ではもともと無色透明である。白骨の湯とて例外ではない。それが地上に湧き出て時間の経過とともに白くなる。それなら私は、注ぎ立ての生ビールのような、湧き立ての透明な湯に浸かりたいと思うのである。「日経トレンディ」二〇〇四年一〇月号の特集記事よれば、白骨温泉の“白い”イメージをつくってきた「泡の湯」の大露天風呂は、五ヵ月に四回程度しかお湯を抜いていなかったという(九月からは週一回に変更とのこと
“白い湯”のイメージを強調させたのは経営者の怠慢... の続きを読む
病気の治療や回復を助けるための仕組みではあるのでしょうが、物心がついてから入院した記憶がない私にとっては、想像するだけでウンザリしてしまいます。これに対して、日本人の療養法だった湯治は、まったく対極にあります。何しろ温泉に浸かる以外、することがないのですから。もちろん、実際に病気の療養をしたり、また疲労回復を目的としても、その効果を最大限に得るには規則正しく過ごすことが必要です。ただ、それはすべて
個性的に過ごすために自己管理... の続きを読む
宿側の気づかい、湯治客への配慮を知る目安として、送迎してくれるかどうかをチェックしてみましょう。湯治専門の宿は、山中など不便な場所にあることが多いからです。なかにはバスの便が少なかったり、いくつもの交通機関を乗り継がなければたどりつけない、不便な名門の湯治宿もあります。そういう事情を考慮して、最寄りの駅まで送迎してくれるような宿には、それだけきめ細かなサービスが感じられます。きっと「ぜひ、ウチに来
客層でわかる宿の雰囲気... の続きを読む
大阪なんばから高野山を目指す南海電鉄高野線の末端区間である橋本と極楽橋の山岳地帯を走っている観光電車「天空」を紹介しておこう。この車両のメインは、窓を向いた座席だが、二両編成のうちの一両のごく一部にオープンデッキのスペースが設けられている。大人の胸から上くらいの部分が窓も何もなく森林浴が楽しめる。下半分は柵やガラスがあり、安全対策も怠りない。車室内とはガラスドアで仕切られ、冷房の効いた車内と遮断さ
南海電鉄高野線の橋本と極楽橋間の山岳地帯を走る「天... の続きを読む
案内された部屋は倉造りの「奥の間二階」。ぎしぎしと音を立てる急な階段を上り、太い梁が印象的な仄暗い客室に入る。古い砂糖蔵を改造した部屋ながら、窓際に洗面台、その奥に風呂、そして洋式トイレ、と設備はちゃんと整っている。倉敷の街なかゆえ温泉ではないが、大風呂も「旅館くらしき」ならではの気遣いが見て取れ、是非入ってみたい。その日の泊まり客の到着時刻、夕食時間の段取りに合わせ、順に風呂へと案内される。つま
江戸時代の砂糖蔵を改装した客間... の続きを読む
「三水館」の料理の話をしよう。僕がこの宿を訪ねようと思った訳はその料理にある。地の野菜、それも山菜やキノコ、宿のすぐ傍から採れるものを使った田舎料理であると聞いたからである。ちょうどその頃京都の料理店「草景なかひがし」の本を書いていて、信州に住む友人から、「『なかひがし』と同じような発想で料理を作っている宿がある」と聞かされたのだ。歳を重ねる度に肉から魚、そして野菜へと嗜好が移っていき、旨い野菜料
昨今、似非野菜料理店が増える傾向にある... の続きを読む
帝国ホテルにも死角がないとは言えない。いわばご升慶の泣き所となっているのが、筆頭株主だった国際興業を巡る所有株問題である。UFJ銀行の不良債権処理に伴い、経営悪化していた国際興業が米国・投資ファンドの「サーベラス」に買収され、その結果、実質的には外資が実権を握ることになった。結局、現首脳陣による従来通りの経営が当面続けられることになったが、ゴールドマンーサックスなどの外資もサーペラス側に提携を持ち
唯一の死角は外資転売の可能性... の続きを読む
「新御三家」と呼ばれた目白のフォーシーズンズホテル椿山荘東京、西新宿のパークハイアット東京、恵比寿のウェスティンホテル東京は、都心部に比べロケーション的に不利になることは否めない。だが、それを逆手にとってのホテル運営の戦いが既に行なわれている。こうした東京都内のエリア戦争の結果、日本のみならず、既存の外資系ホテルが撤退する可能性も少なくない。既にそうした噂も私の耳に入っている。既存ホテルにとっての
都心への進出... の続きを読む
福岡の中洲地区と川を挟んで対極のエリアに位置するキャナルシティ博多は、延べ床面積23万4460平方メートルに及ぶ大型複合施設だった。博多駅と商業の中心である天神地区のほぼ中間に位置するロケーションから、ビジネスとレジャーという両局面からの利用に最適なホテルが必要とされた。ハイアット・インターナショナル社は、ここに日本初のグランドハイアットを開業させた。香港、台北、ジャカルタ、パリ、バンコク、メルボ
博多から東京へ広がった波... の続きを読む
不特定多数の人が利用する浴槽では、殺菌処理の必要性が生じる。これは循環湯にかぎらない。ただし、源泉掛け流し湯船や、循環湯でも常に新しい湯を補い、しかも利用者が限られるこぢんまりした浴槽で日々の清掃が行き届いている所なら、湯の汚れは少ない。ところが一日に何百人、何千人と入るような大浴場・日帰り温泉施設では、プールと同じような殺菌処理が求められる。大腸菌をはじめ、許容範囲を超えて数が増えると悪影響の出
浴槽の殺菌処理... の続きを読む
戦後の日本の民間航空をリードしてきた日本航空は、一九五一年に国の資本も加えて設立された国策会社である。日本を代表するエアラインとして、国際線と国内幹線を運航してきた。八七年に民営化。国際線の子会社に、“一つの中国”を認めない中国に配慮して台湾専門のエアラインとして設立された日本アジア航空(JAA)、低コストのチャーター航空として設立され二○○○年に定期航空会社に格上げされたJALウェイズ(JAZ)
日本航空(JAL)グループの紹介... の続きを読む
ミュンヘン空港へは市内の地下鉄Sバーンが郊外電車となって所要時間四〇分。スイスのジュネーブーコアントラン空港はコルナバン駅から七分、チューリヒのクローテン空港から中央駅までは一〇分という近さである。ターミナルビルから手荷物をカードに載せたままエスカレーターを下っていくと鉄道のホームにそのまま降りられるので、とても便利だ。ウィーンのシュヒヤート空港から北駅までは三〇分、ブリュッセルのナショナル空港は
アクセス鉄道の構想を立てている空港は多い... の続きを読む
具体的な枕選びについては、ブランド価値のある製品を基準に選んだこと、全室導入の前に試験的に導入し、利用者調査によって、最終決定したという。導入後「寝覚めがいい」といった声が多く、念のために貸し出し用に用意されたそば殼の枕を要求する人は皆無に近いとか。中には「このテンピュール枕を買いたい」という宿泊客も。そういう人には東急ハンズを紹介するそうだ。寝具全体に対する関心は確かに高まってきている。〇三年夏
ホテルでの体験を日常生活に取り入れる... の続きを読む
パークハイアット東京の人気ぶりは、その客室単価からも窺える。その数値は4万円を大きく超え、並みいる強豪ホテルを遥か下に見下ろしている。ホテルは以前から「非日常の世界」と言われてきたが、このホテルには特にそれが感じられ、利用者は、それだけ高い料金を支払っても満足できると承知して来るのだろう。でも、パークハイアット東京に限らず、超高層ホテルにはほかのホテルにはない眺望が備わっているせいか、一般的に高い
超高層ホテルの人気ぶりを探る... の続きを読む
国内の温泉旅行には、それこそお酒が付きものです。お酒を楽しみに温泉に出かける人もいるでしょう。それはそれでいいのですが、何点か気をつけてほしいこともあります。基本的には飲んだあとの入浴はひかえてほしいのですが、温泉でそういうのは酷でしょう。せめて、飲んだあとは絶対にひとりで湯につからないことです。万が一なにかあったときでも、誰かがいっしょであれば、すぐにしかるべき連絡をとってもらえるでしょう。お酒
国内の温泉旅行にお酒はつきもの... の続きを読む
旅行に向けての準備が、健康につながるという部分で、もうひとつ、体力面とは別に大きな効果をもたらすものがあります。旅行の下調べ、行き先についての情報収集です。「脳」の健康維持には、これがとても効果的です。「廃用性萎縮」という医学用語があります。使わなければ衰えてしまうということで、筋肉がそうです。動かさなければ、衰えてしまいます。重力の負荷がないと、骨ももろくなります。宇宙飛行士が無重力状態に長くい
準備で脳は活発に活動する... の続きを読む
NHKの連続テレビ小説「おしん」の舞台として、一躍脚光を浴びた銀山温泉は、山形県尾花沢市の束、奥羽山脈を源とする銀山川の河畔にある。その銀山の清冽な流れが照り輝く掘割の両側に、木造旅箭屋建築の三階建て、四階建て温泉宿が一三軒、土産物屋や雑貨屋に交じって軒を連ねる。山あいの猫の額ほどの土地に突如として現れたこの異次元とも思える世界に、誰しも目を見張るに違いない。大正時代の温泉街がそのまんまに、たたず
まさに大正時代の温泉街そのまま... の続きを読む
最近、良心的経営者たちを更に悩ませる苦情が加わった。「ここの風呂はお湯が少ししか出ていないから、温泉じゃない」。二、三年前にこうした言葉を初めて耳にしたとき、背中に冷たいものが走るのを感じた。「ばかな」という思いと同時に、市街地周辺に続々と誕生する公共温泉の悪しき影響力がこれほど早く現われたことの衝撃に頭をかかえ込んでしまったものだ。本末転倒とはまさにこのことを言うのだろう。濾過・循環風呂に特有の
ほんものの温泉は静かに流れる... の続きを読む
おそらくは千年以上続いたであろう外湯を中心とした温泉場の形態が、第二次大戦後一気に崩れていく。各旅館はどんどん内湯を設置し、さらに拡大していった。全国の有名温泉地で泉源枯渇問題が発生するまで、二〇年を要しなかったのである。こうした事態を招来したのがあの判決であったように、私には思える。観光の大衆化時代を迎えたとき、施設を拡大し、それを洩らさずすくい取ろうと企図した人々に法的裏付けを与えることになっ
失われた七つの外湯の個性... の続きを読む
鹿児島の指宿に行くと、市営の温泉のほかに、「御前湯」「村之湯」「弥次ヶ湯」「河原湯」など民営の共同浴場に味のあるものが多い。九州ではほかにも熊本県八代市の日奈久温泉がいい。温泉街の中心に、良質の湯が溢れる昔ながらの共同浴場がある。歴史が古く、島津公が参勤交代の際に泊まった温泉である。東北ならば飯坂温泉「鯖湖湯」、それから蔵王の入りロにある遠刈田温泉(宮城県)の「壽の湯」。同じ宮城の鳴子温泉には東北
古湯では共同浴場を探そう... の続きを読む
浴室にズラリと並んだシャワーもまた、マガイモノ温泉からの「警戒信号」だと私は理解しています。というのも、温泉はそこに含まれている成分が命ですから、出る前にそれを洗い流したのでは十分な効果が得られません。びしょ濡れのまま上がるわけにもいきませんが、軽く水分を拭き取って、あとは脱衣場での自然乾燥にまかせるのがいちばんです。しかし塩素が投入された循環風呂でそれをやったら、むしろ逆効果。肌に残された塩素が
マガイモノの温泉のシグナル、シャワー... の続きを読む
「ホンモノ」を提供している温泉宿を見分けるコツを、いくつかのポイントに分けてお話ししていこうと思います。もちろん、ホンモノかどうかは、最終的にはお湯そのものを昧わってみなければわかりません。でも温泉というのは、湯船に浸かってから「これはニセモノだからお金を返せ」とはいえないもの。だから予約する前に「お宅は源泉一〇〇パーセントですか?」「お湯は循環させていますか?」などと確認しなければならないわけで
「ホンモノ」を提供している温泉宿を見分けるコツ... の続きを読む
今は多くの人が大学の3年生のときに就職活動をします。それでもある会社のどういう仕事ということはなくとりあえずよさそうな会社には入れれば良いということが多いです。現実に採用側も特別な能力を必要とせずうまく教育できる人を採用することになります。これからもそういう時代が続けばよいですが、今の子供が大学生のときにそういう状況かどうかわかりません。子供にはできるだけ早いうちにやりたいことを考えてもらおうと仕
家族旅行では職業体験ができるところに行く... の続きを読む