大枚はたいて祇園に入り込み、お茶屋遊びを自慢するより、或いは、机上の論だけで京都検定にその知識を頼るより、遥かに素晴らしい京都を見つけ、感じることに大きな喜びを感じてもらえるだろう。繰り返すが、この今出川界隈は、何も特別に見所が多い場所ではなく、ごくごく普通の街である。つまりここは、ほんの一例であって、地下鉄でいうなら、丸太町、鞍馬口の両隣の駅はもちろんのこと、洛中のどこであっても、「京都」は「京
尽きることのない「普通の京都」の魅力... の続きを読む
「レストランHANA」は、桝形商店街の入り口。漬物屋さんの横の狭い階段を上った三階と四階に構える店は河原町通りに面していて、三方に窓があるので、実に開放的で眺めもいい。賀茂川、出町柳を通り越しに見下ろしながらワイングラスを傾け、本日のおすすめメニューをじっくりと見て、さて何を食べようかと悩む店なのである。ピザもあればパスタもある。六月から八月ごろにかけては、クスクスなんていうちょっと珍しいメニュー
レストランHANAの魅力... の続きを読む
水しぶきをあびてるような方がむしろましである。釣りなどに出かけて、漁場へ行くまでは爽快な顔をしているが、漁場に着いて油を流したような海なのにゆっくりうねりが上下するともう、ウッーとなる人が多い。タクシーだと酔わないが、ハイヤーに乗ると気分が悪くなるという人もこのタイプである。船酔いの大半は精神的なものと言われている。船に酔うのではないかしらという不安感が酔いを誘うことは充分に考えられるので、何度か
華やかさに欠けているのがいけない... の続きを読む
「クイーンエリザベス2号」でデッキチェアに腰かけていたら、一〇月で少し寒かった時でもあり、デッキスチュワードがさっときて紺色のブランケットで体を包んでくれ、熱いコーヒーを持ってきてくれた。王様気分はこれである。いきとどいたサービスをするためには、船客二人に対して一人の割りの乗組員が必要だと言われている。「クイーンエリザベス2号」の場合、一等五六四名、ツーリストクラス、一、四四一名で、合計二、〇〇五
サービスクルーは安い賃金で雇える国の人を使っている... の続きを読む
京都を旅していて一番困るのは、京都人の本音が見えないことだ、とはよく言われる話。まさしくその通りなので、返す言葉がない。繰り返し、戦乱の地を余儀なくされた京都、敵味方の区別が難しい。うっかり本音を表そうものなら、いつ滅ぼされるかわかったものではない。長い歴史の中で、自らを守る為自然と身に着いた智恵、それが本音を包み隠すことなのだ。ストレートな物言いはしないから、言葉の裏を読む必要がある。例えば割烹
言葉の裏を読もう... の続きを読む
私の知る限り、スローサイクリング用と銘打たれた自転車が日本国内で販売されたことはないはずである。そもそも「スロー」がどんなことかは、最終的にはサイクリスト1人1人の考え方によるものだと思うので、今ある自転車がこれはスローな自転車だと言ったってどこも悪くない。ただ、それではこれから自転車を始めようとしてくださる方にあまりに不親切だと思うから、私の主観がだいぶ入るけれども、もう少し「スローサイクリング
スローサイクリング的自転車とは... の続きを読む
近所の人たちが「もう30年も続いているかね。ここはおいしいからね」とすすめる歴史ある琉球料理の店でのこと。その日のランチがジューシーだったから迷わず頼んでみると、ひとり分の鉄ナベに入ったヤファラジューシーに当たり前のような顔をしてマーガリンがのせられていた。学校給食に出てくるような個別包装されたアレである。意表をつくその組み合わせにまごまごしながら、お店のおばちゃんに訊いてみると、温かいうちにナベ
沖縄料理はかくも油にこだわるもの... の続きを読む
日常生活は、ご主人さまは外で仕事をしてきて、奥さまが家事や子供のことなど、家庭の事をしている、という家族も多いのではないでしょうか。普段の子供へのしつけや遊ぶことなどなども奥さまにまかせっきり、という方はいませんか?そうなると、家族旅行の段取りも奥さまが、となってしまいますね。でも、旅行に行く時くらい、かっこよくお父さんをしてみませんか?毎日の日常と違うところに行くと、大人でもどこか緊張しますし、
家族旅行はご主人さま主体で動く... の続きを読む
好きな人ほどこの匂いが好きとみえて、匂い消しに添えられたヨモギをわざわざ取り除いて食べたり、なかには翌朝の小便に立ちのぼるヤギ肉の残り香をかいでヒージャーの醍醐味を2度楽しんだりするというおそるべき匂いフェチまでいるのである。こうなると好き嫌いは好みの問題、と片づけたいところだが、なかなかそうはいかないのである。論争が白熱してくると、ヒージャー大好き派は「ヒージャーが食えないようでは沖縄で暮らして
好き嫌いは好みの問題... の続きを読む